ダイビングライセンスを取得したころは、毎週のように近くに海でダイビングを楽しんでいたのですが、仕事が忙しくなると徐々に利用頻度も減ってしまいましたし、休みの日は仕事の疲れもあるので寝ていたいなどからもダイビングそのものの距離が遠くなっていました。ある程度仕事が落ち着いた頃に、知り合いから沖縄古宇利島の沈没船の話題を聞いたときのことを思い出してネットで調べたことがありました。当時は、仕事が結構ハードではあったけれども気晴らし目的で昔のダイビング仲間と飲みに行くこともあり、そのときに今回の話を聞いたことを思い出したのです。
沖縄の古宇利島は、沖縄本島北部にある屋我地島の北側に位置する人口約350人(2022年時点)の島で、周囲は約7.9kmの円形台地状をしています。一見沖合にある島のイメージを持つ人も多いかと思われますが、古宇利島は屋我地島と古宇利大橋で繋がっているので車でそのままアクセスが可能ですし、恩納村から車で約60分のアクセスです。比較的便利な場所にあるのには驚きましたが、この島から船で約20分沖合に沈んでいるのが沖縄最大級の沈没船とされるアメリカ海軍駆逐艦エモンズです。
ちなみに、自分はブランクはあるけれどもダイビング歴は20年を超えるベテランダイバー、自分でいうのもなんですが技術力はあると感じています。沈没船は初心者が潜るとリスクがあるのですが、ベテランダイバーと一緒に行動することを前提に、冷静な水中行動を取ることができる人なら楽しめるのではないか、このように考えることもできます。なお、恩納村周辺には色々なダイビングショップがあり、青の洞窟などの有名なスポットでのファンダイビングを楽しめるお店が多数ありますし、今回出向いた沖縄最大級の沈没船「アメリカ海軍駆逐艦エモンズ」のツアーが用意されているショップも多数あるので、最初はかなり選ぶのに迷いましたがワールドダイビングは口コミ評判も高く、利用した人からの意見を重視して決めました。
自分の場合は、ダイビング機材は自前のものにこだわりがありましたので、東京の住まいから宿泊先のホテルまで宅配便で器材を先に送ってあり、ワールドダイビングではタンクとウェイト類のみをレンタルする形でツアーに参加しました。アメリカ海軍駆逐艦エモンズは、水深40mの場所に沈んでいる沈没船で、全長は106mといいます。しかも、エモンズは沈んだときのまま原形をとどめているのが特徴でその偉大さは潜った人でなければ分かりません。