テクニカルダイビング

テクニカルダイビングの大きな特徴

スキューバーダイビングは、どのような目的でおこなうかによって名称が変わってきます。例えば、学者が水中のことを調査するためにおこなうのはサイエンスダイビングと呼ばれています。また、趣味でダイビングを楽しむ場合には、レクリエーショナルダイビングと呼ばれるのです。またレクリエーショナルダイビングも2種類に分類され、一つはスポーツダイビング、もう一つはテクニカルダイビングとして知られています。

テクニカルダイビングとは!?

レクリエーションダイビング、つまり趣味として楽しめるダイビングの一つであるテクニカルダイビングの大きな特徴は、最大水深や、減圧制限などが、スポーツダイビングに比べると大規模なものになっていくということです。例えば、最大水深は100mとなっており、使用するガスも数種類の叶が認められています。また、頭上が覆われている洞窟の中に入っていったり、沈没船の中に入ったりすることも可能です。そのため、スポーツダイビングでは認められているソロダイビングは不可で、チームダイビングをおこなうように推奨されています。

深いところまで、そして頭上を覆っているところまで入っていくことができるものとなり、目の前にはいつもとは違う幻想てきな雰囲気も広がっています。そのため、日本であれば沖縄、さらに海外の有名なダイビングスポットでは、洞窟や沈没船の中を楽しめるものが多くあります。とはいえ、まだまだ日本では海外と比べるとテクニカルダイビングに対してはあまりよく知られておらず、専門的な知識・技術がなければできないものだと思われがちです。

もともとテクニカルダイビングは1950年代に行われていた簡単に浮上することができない閉鎖環境でのダイビングの知識・技術と、1980年代までに研究されてきた混合ガス技術が合わさってできたダイビングのスタイルです。それまでは水深40mまでしか楽しむことができませんでしたが、これが作られてからは水深100mまで楽しむことができるようになりました。また現在では最新のクローズドサーキットブリザーの技術を利用し、6時間以上水の中にいることもできるようになっています。

ただ、幻想てきな雰囲気を楽しむことができるので非常に人気を集めているダイビングスタイルなのですが、深いところまで沈んでいること、さらに閉鎖環境にいることも多いので、何かあったとしても簡単に水面まで浮上する事はできません。そのため、誰でも簡単におこなうことができるわけではなく、万人向けのスタイルとも言えないのです。ただ、最上位のレクリエーションダイビングと位置付けられることも多いスタイルとなっています。もちろん全性に配慮しておこなう必要があるため、まずは十分なガス量、さらに予備機材などもしっかりと装備してダイビングに臨む必要があります。したがって、スポーツダイビングイングと比べるとその装備はかなり重装備になるというのも、テクニカルダイビングの大きな特徴です。